多くの女性ヴォーカル・ファンが待ち望んだであろう、クレア・マーティンさんのジャズ作品の登場です。久々のジャズ作品は、コンボをバックにして、スタンダードを歌ったもの。大いに期待が持てます。
にぎやかに『secret love』,しとりと『but beautiful』,渋い曲を悲しげに『the meaning of the blues』,ポップス曲をジャジーに『jive』と、聴かせるマーティンさん。その歌声はセクシーであり、頼りになる姉御であり、そして貫禄十分の落ち着き。それなりの年齢のマーティンさんですが、ジャケを見ると、良い感じで年齢を重ねている女性に見えます。歌も同様のことが言えます。5曲目以降も快調に進み、あっという間の12曲でした。素直に楽しめた52分間でした。バックのアレンジがオーソドックスなものを挟んでいれば、もっと良いカラーの作品になったと思うのは、贅沢なことなのでしょうかね。