2005年5月26日掲載
Chris Connor      Chris In Person
Atlantic原盤         1959年9月録音

 この作品以外にも他のミュージュシャンのライブ盤で、「イン・パーソン」というのがあります。どういう意味なのでしょう。「クリス直々に」というのが直訳なのでしょうが、ライブなのだから本人が直接出るのは当たり前のことですからね。

 さてケントン楽団を離れた1953年から数多くの作品を発表しているクリスですが、ライブ盤はこれが初ということになります。またこれ以降も、数枚しかライブ盤を彼女は発表しておりません。ビル・ルービンスタイン(P),ケニー・バレル(g),エディ・デ・ハース(b),レックス・ハンフリーズ(d)をバックに従えてのライブ。場所は、名門ヴィレッジ・ヴァンガードであります。

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 ジャケットに映るクリス同様に、貫禄を感じさせる歌いっぷりです。様々なタイプの曲を披露しており、また歌い方もスタジオ盤とは違ってくずして歌ったりと、ライブを楽しんでいる雰囲気が伺えます。「don't worry about me」と「it don't mean a thing」と続く展開がお見事。