1996年に新譜としてこの作品を買ったのですが、その時の動機が全く思い出せません。ロレス・アレキサンドリアさんの全盛時代の1959年録音盤からの印象からなのかとも思いました。しかし、このジャケットに写っている通りのおばあさんの作品を買うまでの強い印象が、1959年録音盤にあったとは思えませんね。これを仕入れてしまった渋谷ジャロ店主のセールス・トークに負けてしまったからかも知れません。
コンボをバックしたこの作品、Houston Person(ts) と Bruce Forman(g) の参加が目を引きます。
バックの頑張りによって1枚を聴き通せますが、やはりロレスの歌には覇気が感じられない場面が多くありました。考えてみたら63歳、致し方ないことでしょうか。その中で歌われた「make someone happy」では、豊かな人生経験が歌に表れており、なかなかのものでした。