2005年4月9日掲載
Wycliffe Gordon     In The Cross
Criss Cross原盤      2003年12月録音

 クリスクロスから2004年9月に定期発売された5枚はネット上で非常に評判が良かったので、その内の4枚を購入しました。本来なら今日取上げるワイクリフ・ゴードンの作品は購入対象にはならなかったと思うのですが、ついその評判で購入した次第です。

 ここで初掲載だと思ったゴードンのwebページを見ると、この作品が8枚目のリーダー作品。そして、サイド参加の作品は100枚近くありそうです。改めて過去の7枚を眺めてみると、見覚えのある作品あり。『United Soul Experience』という2001年録音の作品を、このコーナーで取上げていたのでした。自分の記憶力の無さを実感しながら、当時書いた感想を読み返してみれば、優しく暖かいトロンボーン奏者と、僕は感想を述べております。

 さて今日取上げる作品に話を移すと、セプテットでの録音で、ペットとテナーの3管編成であります。またピアノ(Eric Reed)が入っているのに、オルガンも入っている2鍵盤編成でもあります。クレジット上で気になる点は、7人の内5人が担当楽器以外に歌ってもいること。リーダーのゴードン以外は、「the garden city gospel choir」となっていることです。

20050409

 楽しく聴けるゴスペル集。ゴスペルに関して薀蓄が無いだけに、多くを語れないのが残念だ。楽しいゴスペルとしての存在感があるが、そこ止まりが残念なこと。今回はヴォーカルに力を置いたゴードンの、トロンボーンに主点を置いた通常ジャズ作品を、次に臨みたいところ。次のゴードンの作品は、クレジットをじっくりと見て購入する必要がありそうだ。あくまで、僕の場合の話だが。