フレッシュ・サウンドから1989年に復刻されたCDです。主役はハルとベティ。管楽器奏者のハル・マクーシックは、そこそこ知られた方です。この録音時期には、エリオット・ローレンス楽団に属しておりました。歌手のベティさんは、ネットで調べても、情報が得られませんでした。ジャケは雰囲気があるものですので、このジャケ印象で当時は買ってしまったのでしょう。
飲み屋さんで経験豊かな女性から、甘ったるい声で口説かれているような雰囲気。何か気持ち悪いのですが、何か居心地が良く、しかし酔いが醒めたらやはり気持ち悪く。そんな訳の分からない雰囲気の中で、気持ち悪さが積極的な『prelude to akiss』が、この作品の真骨頂と言えるでしょう。