プレスティッジの作品を今までこのコーナーで、136枚を取上げてきました。何故かプレスティッジというレーベルが好きな僕なのですが、積極的に購入していたのは1996年頃までのことでした。国内発売は有名盤に偏っておりましたので、OJCからの発売分が多かったです。OJCは毎年カタログを作成しており、渋谷ジャロさんからそれを頂いて注文してというのが、基本的な流れでした。
さてこの盤は昨年9月の帰国時に、ジャロさんの中古CDコーナーで見つけたものです。その時の思いは、何でこの盤をかつて注文しなかったのであろうか、というものでした。しかし、この盤の発売年を確認して、その疑問が解けました。これは、1997年にOJCから再発されたものだったのです。
さて余談はここまでとして、136枚も取上げてきたのだから、グリフィン-ロックジョウのテナー・バトル作品は数枚取り上げてきたと思っていたのですが、『the late show』1枚だけでしたね。今日取上げる『The Tennor Scene』は、『the late show』と同じ日の録音です。従って、ピアノはジュニア・マンスであります。
『the late show』を取上げた時に、「ライブならではの爆発する場面が無い」と書いたのですが、それはこの『The Tennor Scene』でも同様であります。しかし、この存在感はなかなかなものという印象を、今回は受けております。テナー・バトルとして聴くのではなく、テナー・コンビの息の合い方を楽しむ1枚でしょう。
さて『the late show』を取上げた時に、この日のセッションからは、『The First Set』と『The Midnight-show Live』という作品があると書きました。しかし、実際にはこの『The Tennor Scene』と合わせて4枚あることになります。