ハンス・コラーは、1921年にウィーンに生まれ、ウィーン音楽アカデミーでクラリネットを専攻しておりましたが、1938年からジャズも演奏し始め、テナー・サックスも吹き始めました。ドイツ軍に徴兵される等を経て、戦後はエルンスト・ランドルで、ジャズを演奏しておりました。1950年にはドイツに渡り、様々な活動を行い、ドイツ~オーストリアを代表するジャズ・ミュージュシャンとなっていきました。
今日取上げる作品は大ベテランとなったコラーが、Albert Mair(e-p),Adelhard Roidinger(b,e-b),Alex Bally(d)と組んだものです。ほぼ全て、コラーのオリジナル曲です。
フリーの時代を感じさせる演奏ですが、コラーの牧歌的音色のサックスの音が魅力的。アコースティック・ベースの音も良く録音されいる。この両者の演奏が、刺激しあう瞬間に、この作品の良さがある。