多少メンバーを入れ替えている2種類のオーケストラでの作品です。タイトルから察するとライブ盤に思えますが、スタジオ盤のようであります。タビーのオーケストラでの作品の中で、この作品は前衛色が濃い作品だそうです。
前衛色は感じないが、これまで聴いたタビーのオーケストラものと比べたら、アレンジに一捻り加えた作品です。「raga」「sasa-hivi」でのインド音楽の影響度合いを解説の若杉氏は指摘しているが、聴く方はとしてはその点に意識せずに聴ける内容です。それよりも、「raga」で聴けるタビーのフルートの素朴さが印象的でした。「ロシアン・ルーレット」と「パリの目抜き通り」におけるアレンジの軽妙さが、印象的な1枚でありました。