購入したジャズのLP・CDは売払うことはしないのだが、一時だけ売った時期があった。CDを買ったので売り、後で後悔したのがロリンズのバンガードLP3枚(未収録曲が2集・3集としてバラで発売)ビニール・コーティングでありました。
また、恐らく2度と聴かないであろうと思って売り、それから10年経って無性に聴きたくなったのが、ジャンゴ・ラインハルトのLP2枚組。あのロマ系の魅力は捨て難いものに感じ、これまた後悔でありました。
多くのミュージュシャンに影響を与えたジャンゴの死(1953年)を惜しんでジョン・ルイスが作ったジャンゴという曲は、多くのミュージュシャンに愛される名曲になっております。そのジャンゴの初録音がこの盤であり、MJQ2作目のものです。1作目同様にドラムはケニー・クラークであり、1953年6月録音の4曲,1954年12月録音の3曲,そして1955年録音の1曲から構成されている作品であります。因みにジャンゴは、1954年12月録音ですよ。
気品があるよね、ジャンゴのメロディには。格調のある演奏をさせたら、このユニットの魅力が存分に開花する。言い換えれば、曲によっては、室内ジャズ集団の上手い演奏だけになってしまう。そう感じる僕は、数多いるMJQファンからみれば、単に良さが分からない人間なのでしょうけどね。
ジャンゴ1曲で、名盤と称え称される資格がある作品であります。