2004年5月31日掲載
Dena DeRose          Introducing
Amosaya原盤      1996年5月録音

 1996年発売の作品ですから、塩山に引越す前に、僕がこれを買ったことになります。そしてその後、横浜の実家にひっそりと眠っていたことになるのです。

 決して美人とは言えないデナ・デローズさんは、決して有名ではないだろうなと思いながら、webページで調べてみたら人気者なのですね。ピアノを弾きながら歌う彼女は、現在までに4枚の作品を発表しており、今日取り上げる作品はデビュー作であります。

 また、このデビュー作が多くのwebページで Sharp Nine レーベルからの「I Can See Clearly Now」という題名で発売されたことになっており、ジャケットも若干変更されております。また、他の3作もSharp Nine レーベルからの発売ですので、この辺りの経緯は容易に想像出来ますね。

 Amosaya という極弱小レーベルからデビュー作をデローズさんは発表するが、間もなく Amosaya レーベルは倒産。そして、彼女に目を付けていたSharp Nineレーベルが、このデビュー作の権利と共にデローズさんを、引き入れたのでしょう。

 スタンダードを中心に14曲、ベース・ドラム・サックスとの吹き込みです。

20040531

 可愛らしい声なのだが、声量の物足りなさから、記憶に残る突出した特徴がないのだ。しかし、「come rain or come shine」でのアレンジと彼女のピアノ演奏に奥行きを感じて、その方向で聴き進めてみたところ、彼女のヴォーカルに関する感想も徐々に変わってきた。歌が前面に出るのではなく、コンボとのトータルで聴くべき作品という具合だ。そんな気持ちになってくると、是非とも彼女の他の作品が聴きたくなる。

 彼女は、アレンジとピアノと歌、この3点で評価すべきである。