この作品を僕が買ったのは1988年であり、その直後に実家の隅に追いやってしまったのです。何故かと言えば、この時期はCDを大量に買い込んでいた時期であり、捉え所が難しく感じたこの名盤を邪険に扱ってしまったのでしょう。
こんな経緯で16年振りに聴いてみるのですが、解説を読んで驚いたのは、四書五経の一つである「易経」からチックが影響されて作った作品だとか。各曲のタイトルは、「易経」の中の文章の一部となっているのです。
ミロスラフ・ヴィトウスとロイ・ヘインズとの、トリオ作品です。
この後のピアノ・トリオの一つの形になっていく、三位一体の演奏が最高の状態で詰まっている作品である。
しかし、僕には愛聴盤になる魅力が感じられない作品である。