ヴォーカリーズの先駆者としてキング・プレージャーと共に語られるのが、今日取り上げるエディ・ジェファーソンであります。ダンサーとしても名声を得たエディですが、歌手としても高い人気を得ていたとのこと。
悠雅彦さんの解説によれば、この時期のエディは不遇の時期だとか。しかし、以前に取り上げたプレスティッジへの1968年の録音に続き、1969年もプレスティッジに吹き込んだことを考えれば、歌手としてのエディが底堅い人気を得ていたと言えるでしょう。
バリー・ハリスのバンドをバックに従えての作品です。
軽快でスピード感で聴かせる歌は、ダミ声なのに爽快感を伝えてくれるものです。バックの演奏陣も快演を披露しておりますが、面白かったのはその対比。バリーのピアノとビル・ハードマンのトランペットは繊細なものであるのに対して、マクファーソンのアルトとエディの歌は陽気なもの。
楽しい35分間です。