2004年11月24日掲載
Hilde Vanhove         Insense
Gandharva原盤      2003年4月録音

 ヴァンホーヴさんのウェブ・ページを見たところ、ベルギーでクラシックを、オランダでジャズを身に付けたお方です。歌手なので、クラシックの要素が加味されたジャズ・ヴォーカルなのかと、少し心配になりました。彼女のページには、この作品1枚しか掲載されてませんでした。しかし、他のウェブ・ページをみたところ、1996年と1997年にも作品を発表しているとのこと。ほぼ無名の歌手と言って、問題はないのでしょう。しかし参加メンバーを見ますと、ドラムにビリー・ハート。そして、ピアノにはミッシェル・ハーが加わってます。ネット通販会社DNの謳い文句一発で購入した作品です。

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 ベースにはHein Van de Geyn、そして曲によってはトランペットにBert Joris が参加しているバック陣ですが、オーソドックスなスタイルでいながら要所要所に聴き所を見せており、ヴォーカルの歌伴としては良い出来と言えます。環境は整った中でのヴァンホーヴさんの歌なのですが、かすれた歌声が特徴的で丁寧に歌っております。でも、魅力が感じられない。それでもアップ・テンポの曲はまだ良いのですが、『all or nothing at all』のような系統の歌ですと、力不足が如実に表れてきます。

 僕の頭の中からは、すぐに消え去る盤となることでしょう。