ネットで調べてみたら、このJan Erik Kongshaugさんというギター奏者は、ECMの録音エンジニアとのこと。また本作品が録音されたレインボースタジオのオーナーでもあるらしい。内ジャケットの彼の写真からしたら、50歳過ぎの方に感じました。
そんな彼は、1999年にドイツのレーベルから初リーダー作を発表しており、本作品が2枚目になります。先ずは、ジャケットに注目でしょうか。1960年代に登場したステレオを正面から捉えている写真です。これからすると、昔を懐かしむ演奏かなとも想像します。
収録曲を眺めると、ほぼ自作の曲で構成されており、先頭には『pat』という曲があります。これからすると、パット・メセニーに影響されているような内容なのかとも思います。
Svein Olav Herstad のピアノ・トリオをバックにした演奏です。
パット風のギターでもあり、落ち着いた演奏でもある。ヨーロッパの小さな湖畔にある別荘で、日常から離れた雰囲気に浸っている気分になる作品だ。録音は流石のものであるが、演奏内容を含めてECMらしさが無いのが面白かった。