クリス・クロスと言えば、若手の登竜門レーベルの印象が強いです。威勢の良い若手の演奏を触れたくてこのレーベルの作品を積極的にこのコーナーで取り上げてきて、今日取り上げる作品で28枚目になります。しかしその中の19枚は、2000年に取り上げた作品でした。ここ暫く、このレーベルが変わってきたのかなと感じておりました。この盤は日本の総輸入元の帯が付けられておりますが、そこには「最近のこのレーベルはアバンギャルド系のサウンドが多くなってきた」と書かれてます。そうなのかなと思いながらも、それよりも新しい若手に目を向けなくなったからではないのと、僕は感じております。
今日取り上げる作品は、トランペッター二人のコ・リーダー作品であり、この二人はクリス・クロスの看板トランペッターだということです。アレキサンダー,ジョー・ワイスコフ,両ワシントンという、正しくこのレーベルを背負ってたっている方々が参加しております。
まぁ、マグナレリもスワナも若手ではないのですが、溌剌とした演奏です。3管編成での魅力が表れている内容ですが、惜しいことに極めつけの1曲がない。それがあれば愛聴盤になるのにな。
しかし、クリスクロスの奥の深さを感じさせる1枚です。