ディスク・ノートの通販ページに、「入手が非常に難しい作品を買い付けてきた特集」のようなものが春先にあり、その特集で買った作品です。1枚しか無いと言われれ、しかもテナーとペット入り若手バリバリクィンテットと紹介されていれば、購入意欲が最高潮に達してしまったのでした。
メンバーは、Toon Roos(ts,ss),David Rockefeller(tp,flh),Paul Berner(b),Jo Krause(d),Robert Jan Vermeulen(p)であります。ジャケットに映っているのは、恐らくピアノの方で、1957年生まれであります。クレジットが非常に不親切であり、ここで1991年とした録音日も推測です。
web上で調べたところ現在も活動しており、この後に3枚の作品を発表しております。
技術的には高いレベルの演奏でしょうけど、訴えかけるものが足りない。ハートの問題なのか、アレンジに頭が行き過ぎている演奏なのかは別にして、もう一歩なのだ。この一歩を踏み出せた時には、非常に注目される存在になるであろう。個人的には、曲によって2管の使い方にメリハリを付けた方が良いと感じた。何しろ、普通の新譜よりかなり割高の値段だったのだ。辛口の感想はこんな理由だと考えて欲しい。
彼等への評価が高まり本作品が幻の名盤になること、更には人気者になり本作品が再発される状況になることを、願っている。