「Brevet」の2年後に吹き込まれた作品であり、こちらも同様にノルウェー語の世界のようです。セリア・ネルガードさんの作るメロディ、どんなアレンジで迫ってくるのか、そして彼女の声の感じはどんなものなのか・・・、と興味が尽きない作品です。
多重録音かと思われるバック・コーラスを多用した内容で、作品コンセプトとして歴史に思いを馳せるというイメージがあったのではないかな。歴史かどうかは別にしても、何か崇高な考えに向かって重厚な雰囲気を出そうとした内容です。彼女が作ったメロディも特徴が強く感じられないものであり、ノルウェー作品としては「Brevet」に軍配があがってしまいますね。
ハスキーさが少し取れて、現在の可愛らしい声の雰囲気が出てきているのですが、そこに良さを感じられる内容だったらと、少し残念です。
それにしても、年を取るに従って可愛くなる声というのも、不思議なもんですね。