新宿ユニオン中古コーナーでは紙ジャケ盤専用棚を設けてある。成田エクスプレスに乗る時間が迫ってきて、最後の追い込みを行っている時に手にしたのがこの盤。ビニール・コーティングが実に見事に見えて、購入カゴに入れた1枚です。
主役はジミー・クリーブランドさんで、トロンボーンを吹くお方。「モダン・トロンボーンの名手が、ファーマー・ゴルソンのジャズテット組を迎えて吹き込んだ作品。ウィントン・ケリーの参加も貴重です」との帯の文句も、購入のポイント。有名だったの、名手だったのと考えながら、たまにはトロンボーンの1950年代も良いのでは、と考えたのですけど、セプテットなので、じっくりトロンボーンの味わい、は無理かな。
編成が大きくなれば編曲の重要性が増してくるのであるが、アニー・ウィルキンスなる人の編曲が見事な1枚。内容的なことになれば、アドリブ部分の少なさ、というよりソロ演奏の少なさから物足りなさを感じたが、これは好み。次に聴くのは何年後かは定かではないが、ジミー・クリーブランドの名前は忘れないであろう。