ステレオとは2チャンネルの独立した音を別々のトラックに持ち、左右に配置した別々のスピーカで再生することで、立体感のある音を実現するものだ。」なのであるが、1950年代中期のステレオ録音が行われ始め時期には、単に左右から違う録音を行う企画モノのがいくつかありました。ドラマ奏者二人で録音し、対決させるような内容のもであり、ピアノでもありましたね。
渋谷ジャロさんの中古コーナーでこの作品を見つけた時には、そんな内容を何でこの時代に行うのかと、呆れたものでした。しかし、ピアニストはラングレンとピート・ジョリー。ラングレンは、多発してきた最近では食指があまり動かなくなったけど、僕にはやはり印象深い人。そしてベテランのジョリーは1990年録音の作品をここで取り上げ、その軽快なタッチと陽気さを気に入ったお方。裏ジャケにグランド・ピアノが2台並んでいる写真をみて、何故だか買ってしまいました。
ジョリーが右チャンネル、ラングレンが左チャンネルに録音されている、ベースとドラムが加わったクァルテット作品です。
リズミカルなタッチを楽しんだが、2ピアノ・クァルテットの必要性は感じないまま聴き終えた1枚。