2003年11月15日掲載
Norma Mendoza      All About Norma
Firebird原盤              1960年録音

 日本のノーマが復刻した、ノーマ・メンドーサの作品です。

 ノーマさんは父親はスペインとフィリピンの血を受け継ぎ、母はスコッチ&アイリッシュだそうです。1959年にTV出演した際にピアニストのジミー・ワイズナーと知り合い、その後活動を共にし、その成果の一つがこの作品だということです。

 ワイズナーのピアノ・トリオをバックにして当時発売されたのですが、何故かワイズナーが後からストリングスを入れたバージョンを作成したとのこと。

 今回の復刻にあたっては、両バージョンが聴けるようになっております。

20031115

 封入されている解説を読んで、思いがけずにジミー・ワイズナーの近況を知りました。1960年代からアレンジャーとして活躍しており、その後ポップス畑でも活躍しているとか。また自己の Wizworks というレーベルがあり、ワイズナー自身の作品も一つ発売しているとのこと。その経緯からワイズナーは、アレンジャー&プロデューサーとしての才が花開いていると言えますね。

 さてノーマさんですが、ハスキー声で真っ直ぐな歌い方です。個人的には少しこもった声の響きがマイナス・ポイントであり、惹きつけられる魅力が感じられないもの。さて今回の復刻の目玉である、オリジナルのピアノ・トリオ版 VS ストリングス入りについてですが、個人的にはピアノ・トリオ版に軍配。しかし、ワイズナーの洒落たアレンジが効いたストリングス入りも悪い内容ではないですよ。

 またノーマとワイズナーは結婚していた時期もあるようで、ミュージュシャンとして活動しているジェームス・ワイズナーという息子さんもいらっしゃるとか。