白状しますが、今回がこの有名盤の初聴きになります。ビルボードのシングル・チャートで18位、ポピュラー部門アルバム・チャートで2位にまでなった作品の、初聴きです。
意外と持ったのが、コテコテのソウル&ファンキーじゃなかったこと。コテコテ系は別にいいやと思って買わなかった作品なのですが、無理にファンキーさを出そうとして、ただ単にド派手ファンキー演奏がこの世に多いことからでした。
1950年代後半からこの手のジャズを模索してきたルイスは、自然体で表現出来てますね。タイトル曲以外では、「love theme from spartacus」が目玉かな。美しいテーマ・メロディを奏でながら、アドリブに移る瞬間に出てくる自然なファンキー・タッチが、自分自身のスタイルで演奏出来ている証拠でしょう。
今回の紙ジャケ発売がなかったらこれを聴くのは、ジャズを聴き始めて20年経った今ではなく、いつになったことでしょう。