2002年6月2日掲載
Doris Day        Young Man with a Horn
CBS原盤     1950年録音

 レス・ブラウン楽団脱退後にNYのクラブで歌っていたドリス・デイは、ワーナーの大監督マイケル・カーティスに見出され、1948年に映画にレビューしました。初作「洋上のロマンス」の主題歌「イッツ・マジック」をドリスは歌ったのですが、何とこれがミリオン・セラー。一気にスターになった彼女は、それからの6年間で15本のミュージカル映画に主演しました。

 今日取上げる盤は1950年に主演した「Young Man with a Horn(情熱の狂想曲)」の、準サントラ盤と言えるものです。主題歌と、映画に陰の主演をしたトランペッター,ハリー・ジェイムスと彼の楽団と吹き込んだ曲が並んでいます。

 ちなみにこの映画は当時、日本では公開されなかったとか。

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 箸がころがっても可笑しい年頃の雰囲気を出す「I may be wrong」、大人の女性の切なさを表現した「the very thoght of you」と、ドリスの表現力の素晴らしさを改めて実感。

 また全12曲のこの盤で、ドリス抜きが4曲。それはないだろうと思いながら聴いてみれば、ハリー・ジェイムスの高音冴え渡るペットが楽しめる仕掛け。

 ミュージカル全盛時代のオーケストラ・サウンドを楽しみながら、ドリスの歌を聴く1枚。