2002年5月27日掲載
Sonny Rollins       The Solo Album
Milestone原盤     1985年7月録音

 確かにジャズ界において、メジャー・レーベルから発売の無伴奏作品と言えば、ピアノだよね。マイナー・レーベルからは、結構あるけどね。

 今回のロリンズの作品は、発売当時テナー1本の作品は世界初との謳い文句がついてたと記憶していますが、これもメジャー・レーベルという意味では正解。

 NYの近代美術館の中庭で夕暮れから行われたとSJに書かれてたと思いますが、そこでのレポートに非常に興味を持ち、ジャロさんにLPで入荷した時はすぐに買いたかった。しかし、当時はCDにメディアを移し始めていた僕には、1枚通しで演奏されている作品はCDの機能を存分に発揮出来る内容と考えて、数ヶ月後のCD発売まで待っていた記憶があります。

 発売当事は絶賛されてたこの作品は、発売後数年で語られることは無くなりましたね。

20020527

 曲の終り間じかに伴奏を止めて絶妙なフレーズを展開するロリンズお得意の演奏が、1時間続いている。これを聴いていると、数々の彼の名演奏が頭に思い浮かぶね。

 10秒ほどのブレークを4回入れたとはいえ1時間、流石のフレーズ洪水。40年になろうとするキャリアで蓄積された様様なフレーズが、一挙に爆発した1時間でした。