ピエラヌンツイ、ここで取り上げるのは、これで9作目です。彼の場合僕の中で、昨日取り上げたキース・ジャレットと好対照なんだよね。キースと違って、ショップで見かけるとつい買ってしまうんです。
マーク・ジョンソン(b)とジョイ・バロン(d)と組んでのトリオ作品ですが、取り上げている曲はエンリコ・モリコーンという方の曲ばかり。浅学のためこの方を知らないのですが、恐らくは映画音楽に携わっている方なのでは。クレジットに英語の題名らしきものと、1962年から1990年までの年数が記されていることからの想像ですがね。
何故か買ってしまうピエラヌンツイ、その理由が分かるかな。
名作「Seaward」に通じる世界が、ここでも展開されています。何か哀愁を感じるメロディが、正にピエラヌンツイ節と言えますね。その意味では、「addio fratello」と「...correva l'anno di grazia 1870」が良い出来です。しかし彼の数多い盤の中では、埋もれてしまう作品になるのでは。心躍らせる場面が少なかったことから、そう思います。