ベニー・グリーンはプレスティッジに5枚のリーダー作を残していますが、その内2枚はコ・リーダー作なので、実質3枚と言えるでしょう。その3枚の中で2枚は既に取り上げております。今回の作品は、他の2枚に比べて、有名どころがサイドとして参加しておりませんね。Eric Dixon(ts), Lloyd Mayers(p), Sonny Wellesley(b), Bill English(d) が、参加メンバーです。
「有名どころ」はいないなんて言ったら、Bill English では中間派のファンの方々、Eric Dixon ではベイシー楽団のファンの方々から怒られるでしょうかね。
これはエリック・ディクソンのリーダー作品といって過言はないでしょう。さらっとした彼のテナーが全編に渡り、活き活きと響いていますし、グリーンのトロンボーンは引き立て役になっていますね。
話逸れますが、タイトル曲。マイルスのそれの、もろパクリですが、Richard Carpenter 作になっております。まぁ、組曲風になっておりますけどね。