フレッシュ・サウンド系のBlue Moonから再発されたものです。
Ron Washington(ts), Dagwood Walton(org), Gene Klingman(b), Jo Jo Williams(d)の4人で、The Jomar Dragon Quartetを組んでいるようですね。いろいろ調べたのですが、この4人、そしてこのクァルテット名に関しては資料がありません。
まぁ、フィル・アーソ(bs,ts)を大々的に迎えていることから、このクァルテットの知名度の無さも分かりますね。内容は、中間派でしょうね。
「スウィング時代の末期からモダン・ジャズへの過渡期に、主としてコンボで行なわれたスウィング・セッションを指す」と、ジャズ語事典に中間派が定義されてます。僕のイメージは、軽く爽やかにジャズを楽しむ演奏、ってなものですけどね。
ここでの演奏、正に中間派。「squeeze me」「satin doll」「star eyes」を、楽しく聴ける1枚です。中間派にオルガンっていうのは水と油と思ってたら、実にライトなタッチのオルガン演奏でしたよ。
さて、前述の本によれば、大橋巨泉氏が中間派の名付け親だとか。多分しばらくは聴かない作品ですが、セミ・リタイアしたら愛着を覚える作品になるかもね。