1940年代後半からイギリスのジャズ界を支えてきたドラマーであるトニー・クロンビーが、主宰して製作された1枚です。Al Newman(as,cl),Bobby Wellins(ts),Harry Klein(bs),Leon Calvert(tp),Les Condon(tp),Stan Tracey(p),Kenny Napper(b)というのが、参加メンバーです。目を引くのは、既に大御所になっていたピアノのトレイシーと、これから大活躍することになるテナーのウェリンズです。
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クロンビーのアレンジと、ウェリンズの光るテナーが魅力の1枚。その意味では、「キャラバン」が白眉。また、トレーシーの演奏もなかなか。トレーシーとウェリンズはよく一緒に演奏しており、この録音以降に素晴らしい作品を何枚も吹き込んでいるそうです。
このテンポ盤を通して、二人の演奏が聴ける他の作品に、興味が沸いてきました。