2流だイモだと言われながら愛されているテナー奏者ハンク・モブレー。アルフレッド・ライオンからも愛されていて、この作品でブルー・ノート12作目です。しかし、常に話題に登るのが、1960年から翌年にかけて吹き込まれた「ソウルステーション」「ロールコール」「ワークアウト」の3枚。1500番台の5枚も語られることがありますが、1963年以降の作品で取り上げられるのはボサノヴァに手を出した「ディッピン」くらいかな。本作品は語られることが皆無の盤ですが、メンツはね良いんですよ。ペットにモーガン、ボントロにフラー、ピアノにマッコイですからね。
時代の流れのモードに乗れないモブレー、残された道はファンキー路線。頑張って熱演したんだけど、モーガンに食われちゃった。でもね、「the morning after」では、意地を見せているよ。