このジャケットを見て、ある人形を想像される人が多いのでは。口元は勿論のこと、目といい髪型といい、そっくりですな。
さて、このフリーダ・ペインさんは、ポップス界では有名な歌手なんですが、ジャズ作品は2枚だけとのこと。12曲中、半分がビッグ・バンド、半分がフィル・ウッズが入ったクィンテットをバックにして、唱っております。「ロンリー・ウーマン」なんていうのも、収録されてまっせ。
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彼女は白人と黒人の混血だそうで、実に張りがありキンキンした声で、明るく歌われた曲はピンと来なかった。しかし、「アウト・オブ・ジス・ワールド」と「ロンリー・ウーマン」と続く切なく悲しい曲展開で、聴き応えがありましたよ。まぁ、それだけで終っていますけどね。