2001年12月4日掲載
Barbara Raimondi      Vita da altoparlante
Philology原盤            1998年10月録音

 数えてみたら、このイタリアのPhilology というレーベルをここで取り上げるのも、5枚目になりました。しかし歌物は、今日取り上げるバーバラさんが初めてです。

 Riccardo Ruggieri(p),Alessandro Maiorino(b),Enzo Zirilli(d)のトリオを中心に、Gilson Silveria(repinique)とEmanuele Cisi(ts,ss)が曲によって参加しております。彼女のオリジナル曲が2曲入ってますが、他の7曲はスタンダード。ジャケ同様に、落ち着いた大人の女性の歌を期待します。

20011204

 か弱く聞こえてしっかりしている、甘いが甘ったるくない歌声がたまらなく気に入りました。高音部から低音部に移る時の色気もいいですな。

 リー・ワイリーで有名なトーチ・ソング「glad to be unhappy」が、彼女の魅力を最大限に表している出来です。

 しかしながら、アップ・テンポで歌う「come rain or come shine」も軽快ですし、可愛らしさを感じられるガーシュインの「nice work」も捨てがたい。

 素敵な女性歌手にまた出会えました。