2001年1月14日掲載
Brad Mehldau          places
Warner Bross原盤    2000年1月録音

 HMVで2枚以上買うと安くなるという販売方法は、通年で行なわれていますね。そのコーナーで、メルドーの作品はホトンド入手出来るのでは。売れるから大量仕入れしているんだろうな。この作品はトリオとソロで録音されており、またまた全曲メルドー作です。ジャケのメルドーはさ、陰気臭いんだよな。

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 曲のタイトルを見ると、米欧を楽旅した時の印象を曲にしたよう。叙情的な流れに加えて、今までのメルドーには無かった楽しささえも加わったメロディと演奏に酔ってしまう。しかし気付くと、メルドーのリリシズムに引きずり込まれている自分に気付いてしまう。「Los Angeles」という曲が3度登場するが、街の隅にある淋しさと、街の広大さが実に表現できた演奏である。ここにきて、メルドー、一皮剥けたのかな。内ジャケには、トイレの3人の後姿。ここにも、今までの彼にない部分を感じられるな。トリオとソロの配分も絶妙であり、今のところ彼の代表作と言える出来。