ハービー・マン(fl)のリーダー作と表示しましたが、、これはこのレーベルお得意のオール・スター・セッションです。ラウズ(ts),バレル(g),マル(p)かコ・リーダーの形でクレジットされています。このような寄せ集めセッションで数々の名盤を生み出してきたレーベルなんですが、フルートとテナー・サックスという組み合せは実に珍しいものですよ。
愛すべきテナー奏者ラウズが、ハービー・マンのフルートと合わさり、光っています。とかくイモ扱いされることが多いため、彼の演奏を低いレベルのものだと考えている方々も、この作品のラウズを聴けば、惚れるはず。マルにもバレルにも十分なソロ・スペースが与えられていますが、2管の演奏の出来が目だっています。単に空いているミュージュシャンを寄せ集めたのではなく、そのレベルの高さに自信を持って企画されているのがハッキリわかりますね。マル作の「minor groove」と「gospel truth」がそのタイトル通りの雰囲気なのですが、フルートとテナーの組み合せの良さを実感出来る演奏になっています。