ポップス 歌手として1970年代後半に高い人気がありましたね、リンダ・ロンシュタットさんは。僕はローリング・ストーンズの“ダイスを転がせ”を彼女が歌ったのが、印象的でした。そんな彼女 が、ジャズ作品を3枚発表しています。これは第2作で、半年近くかけて録音されたものですよ。 ネルソン・ドリルのオーケストラがバックでっせ。まぁ昔から歌に関しては、ジャズとポピュ ラーの境界線は無いようなとこがあるので、別に不思議では無いですけどね。青江ミナもジャズ 作品を発表していたよね、関係ないか。
1946年生まれの彼女、この録音の時は36 歳。俗に円熟してきたと言われる年齢ですね。清楚な色気が漂っていて、好きです。でもね、ナンカ歌の上手さを強調している場面が多いようなじ。特に得意の高音を出す場面を、ワザ ワザ用意しうているような。そんなのが、目に付いてしまいますね。スローからミディアム・ テンポまでの曲だけで一気に聴かせるところは見事ですが、僕は“ダイスを転がせ”の彼女に 惚れています。カッコ良かったもんね。ジャズなりのカッコ良さは、出ていません。