2000年4月21日掲載
World Saxophone Quartet  Moving Right Along
Black Saint原盤                1993年10月録音

 前々作では、パーカッションのリズム陣を入れ、またヘンフィルからアーサー・ブライスに入れ替わり、新生WSQの姿を我々ファンの前に見せました。前作ではピアノやヴォーカルを入れて、ソウルフルな演奏を披露していました。でこの作品、リズム陣は入っていません。新メンバーのブライスも入ってません。Eric Person(as,ss)が替わりに参加しています。またメンバー入れ替えなのかな。それと13曲中の2曲だけ、James Spaulding(as) が参加しています。スポルディングはマレイのオクテットやビッグバンドの3枚に参加している方です。この時のWSQに何が起きたのか、それが音楽にどのような影響を及ぼしたのか、 興味津々ですね。

20000421

 オペラをじっくり聴いた ことがある訳ではありませんが、アレンジにオペラの味付けを加えたように感じました。その 意味では新たな部分がある作品なのですが、前作でのリズム陣を加えた作品の後では、何か後戻りした感は歪めないです。“amazing grace”や“giant steps”などという曲の取組み方には好感が持てましたけどね。