ロブ・シュナイダーマン、名のあるピアニストなのかな。少なくとも僕はこの作品でしか彼を知らないのですがね。サイドとして参加しているのは、持っているかもしれませんがね。パウエル作のタイトル曲や、マイルス、ダメロン、ガレスピー、エリントンなどの曲を中心に、シュナイダーマンのオリジナルを1曲入れた計9曲が収録されています。ベースは Rufus Reid、ドラムにはAkira Tanaが参加しています。ジャケを見る限り、この人は40半ばで、神経質そうな感じを抱きますがね。
レッド・ガーランドのようなピアノですね。特に2曲目のマイルス作の“four”では、シュナイダーマンのピアノはガー ンドのピアノって感じです。ところが7曲目の“caravan”で、ガッツ溢れるというかヤクザなフレーズが連発され、リードのベースとの相性も抜群で、惚れました。1枚の中で1曲 だけでも良い部分があれば良いね、などと思っていたら続くガレスピー作の“bebop”でも、イカすピアノが聴けますよ。ここではタナのドラムも頑張ってまして、この作品一の出来です。 この雰囲気が詰まったアルバムを作れば、このシュナイダーマンを好きになるだろうな。リザボア・レーベルにまだ作品がありますので、近々購入してみますね。