2000年1月17日掲載
Andrew Hill         So in Love
Warwick原盤       1960年頃録音

 アンドリュー・ヒ ルといえば、ブラック・ファイアー等のブルー・ノートでの作品で有名ですね。彼はアルフレッド・ ライオンに可愛がられていて、Mt.Fuji Jazz Festival の第1回目の際には、かなりフューチャーされていました。ブルー・ノートの印象が強いヒルなのですが、この作品はブルー・ノートに吹込みを始める3年前に収録された、トリオ作品です。注目すべき共演者はマラカイ・フェイヴァース(b)ですね。AEOCに参加する前の彼の演奏も楽しみです。

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 A面に、異様な空気が漂っています。それはドラムのジェームス・スローターの、打ち過ぎのドラミングのためです。ライナーによれば、ダイナ・ワシン トンの歌伴をしていたそうですが、その時にはここで聴けるような、全てを独り占めするような演奏はしていなかったでしょうね。でも、B面に移れば、まともの演奏をしていますけどね。昼メロの 挿入曲のような演奏になっているタイトル曲を始め、特にコメントするような出来の演奏はありま せん。有名ミュージュシャンの、デビュー前の演奏ということだけに、価値がある作品です。