1960年前後のプレスティッジの典型的バンド編成の1つは、テナーとオルガン入りのクァルテット です。この二つの楽器の人気者が、ここで共演しています。テナーのエディ・ロックジョウ・デイ ヴィスと、オルガンはシャーリー・スコットです。この辺の作品を聴いたことのある人には、想像 のつく内容でしょうけど、スティーブ・プリアムというトロンボーン奏者の参加で、良いほうに想像を裏切って欲しいですね。
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テナー・オルガン・トロンボーンの、 組合わせ・掛合い・音色の違いの面白さが、良い味を出していますね。A面1曲目の“intermission riff”、B面1曲目のタッド・ダメロンの名曲“our delight”が、特に良いですね。ドラムが、ちんたら演奏しているのが非常に残念ですが、3人の好演奏が光っている盤です。