1999年7月6日掲載
The Prestige Jazz Quartet
Prestige原盤     1957年6月録音

 プレスティッジ・ジャズ・カルテット、略してPJQの2作目のアルバムで、かつ最後の作品です。このグループ名は、勿論モダン・ジャズ・カルテットを意識してのもので、編成もMJQと同じものです。バイブにテディ・チャールス、ピアノにマル・ウォルドロンで他にベースとドラムが入っています。僕には室内音楽的な部分が肌に合わなく、MJQは3枚ほどしか持っていません。実験的な演奏の印象が濃いテディ・チャールスがここでは、MJQでのピアノのジョン・ルイスの室内音楽的な部分の役割をしているのかなぁ。いずれにしても、マルとチャールスの絡みがポイントのアルバムでしょうね。

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 僕がMJQを好きになれない室内音楽的な部分が、このPJQでは実験的な演奏の色を加えて更に強まった感じです。 MJQではバイブのミルト・ジャクソンがブルースの雰囲気を出しているのでしており、ルイスのピアノと調和しているのです。このPJQではマルのピアノに他で聴けるブルース的なものがなく、チャールスのバイブと同じような感じになってい ます。4曲中3曲のメンバーのオリジナルがこんな感じです。モンク作の“13日の金曜日”は明るい曲調で、このバンドの楽しい雰囲気が表現されています。まぁ、室内楽的な方向性がいけないことでは決してないことではなく、ましてやMJQに固執する必要性は全くないのですが、このアルバムに明るい部分がもう少し強調されていたら、3作目・4作目と録音の機会があったかも知れませんね。