ルロイ・ヴィネガーのベースの隠れファンは多いと思いますよ。大ベストセラーのシェリー・マンの マイ・フェア・レディを聞いたら、彼のベースに興味が沸いてきます。ウォーキング・ベースという専門用語で呼ばれているスタイルで演奏するのですが、他に例はあまりみないですね。ピアノもドラムは地味な方なのですが、彼の弾むようにそれこそ行進したくなるようなベースは、たまらないですよ。
ベースがまるで打楽器のようです。リズムをベースが刻んでいき、全体の演奏をブルースフィーリング溢れるものにしています。ピアノは鍵盤楽器という分け方もありますが、打楽器にも分類されるため、ここでは3人が打楽器で対決している感じです。1曲目のヴィネガーのオリジナルであるドゥーイング・ザット・シングがこのアルバムの最高作ですね。イントロのベースソロから、彼の世界に連れて行かれますよ。