このレーベルに2枚のピアノ・トリオ作品を吹込んだモントリュウが、今度は女性ヴォーカルを迎えての録音を行いました。エリア・フレッタというヴォーカリストの他の作品は知りませんが、ジャケを見る限りではカーリン・クローグを想像してしまいます。トリオ作品での前2作の不満点だったドラムがpeer wyboris に替わっており、ピアノ・トリオとしての充実が期待できると共に、ヴォーカルの味わいが楽しみな1枚ですね。
フレッタは伸びやかで確実な歌唱力を 持ち、可愛らしさを兼ね備えている歌い手です。“枯葉”はフランス語で歌っているのですが、 他の曲は英語です。しかし、時には英語ではないように感じることがあり、ヨーロッパ訛の英語のようですね。本来ならヴォーカルが半分くらい占めるのがこの手の作品への望みなのですが、 ほとんどが歌で占められてまして、ピアノ・トリオをじっくり味わえないのが非常に残念です。 テテも駆け出しの時は歌伴もやっていたことと、その後の活動が分からないフレッタの歌を楽しむ作品でしょう。