この作品の収録曲と録音日は次の通りです。
A面
Manifestation(1966年2月2日)
Lord, Help Me To Be(1968年1月29日)
B面
Reverend King(1966年2月2日)
The Sun(1968年1月29日)
A面とB面の最初の曲は1966年2月2日にサン・フランシスコで録音されたもので、コルトレーン・グループのピアノがアリスに、ドラムスがラシッド・アリひとりとなってから、初めてのスタジオ録音です。
他の2曲はコルトレーン死後の1968年1月29日に、アリスが主体となってレコーディングされたもので、メンバーは次の通りです。
Pharoah Sanders(ts)
Alice Coltrane(p)
Jimmy Garrison(b)
Ben Riley(per)
この作品は最初に Coltrane Records から CRC AU 4950 との規格番号で発売されました。そしてインパルス!から AS9148 との規格番号で発売されました。この「今日の1枚」で掲載しているジャケットはインパルス!からのもので、右下に「Produced by Coltrane Records」と書かれています。
発売年はいずれの資料でも、二つの企画番号共に1968年となっています。Wikipedia では、1968年7月発売とされています。
コルトレーン・グループでの2曲は、「今日のコルトレーン」をお読み下さい。この1966年には5月に「アゲイン」、7月に「イン・ジャパン」、11月にテンプル大学でのライブ演奏がインパルス!から発売されていくことになります。それらの展開が、この2月の演奏から感じ取れます。
コルトレーンが亡くなってから半年後に録音された2曲については、まだまだコルトレーンが中央にいるような精神状態のメンバーの演奏という、よく言われる表現の演奏です。この2曲だけを聴くならば、深みある聴きごたえある演奏です。ただしこのようなアルバム構成ですと、コルトレーン・グループの2曲も、亡き後の2曲も、それぞれ割りを食ったかなと感じるものです。