アルバム「至上の愛」の”発掘”モノ第一弾です。”発掘”内容は3つに分類できます。
その1
本セッションである1964年12月9日に録音された別テイク
その2
本セッション翌日の1964年12月10日にシェップ入りバンドでの録音
その3
1965年7月26日フランスのアンティーブで行われたジャズ祭
この2002年に発売された「至上の愛」豪華版はCD2枚組で、1枚目にはアルバム「至上の愛」がそのまま入っています。2枚目には、上記の3つの演奏が次の通りに収録されています。(収録順に記載)
その3
Introduction by André Francis
Part1 Acknowledgement - Live Version
Part2 Resolution - Live Version
Part3 Pursuance - Live Version
Part4 Psalm - Live Version
その1
Part2 Resolution - Alternative Take
Part2 Resolution - Break Down
その2
Part1 Acknowledgement - Alternative Take 1
Part1 Acknowledgement - Alternative Take 2
上記の中で本CDが初登場となるのは、その1での (Part2 Resolution - Break Down) と、その2での2つの演奏、合わせて3つの演奏であります。
本CD発売当時を振り返れば、その2でのシェップ入りでの演奏には感動モノであった。更に違う演奏が”発掘”されて2015年に発売されており、今となっては有り難みを感じないものである。
そしてその3について触れておこう。この日の演奏については、1970年代に Ingo からブートレグとして発売されており、また1980年代に入るとCD発売もされていた。そして本格的な映像もある。恐らくはフランスのテレビ局がライブ演奏を収録しており、その音源の発売権をVerve/impulse!が得て、2002年のこのCD2枚組の発売となったのであろう。既にブートレグで散々聴いていた演奏だったので、2002年の公式発売に際して深い感動とはならなかった。
さて厳しい意見を書きましたが、「至上の愛」をCDでも持っていたい、パリのライブも聴けるのは有り難いな、シェップ入りも良さそう、との思いの方が中古で適正価格で本作に出会ったならば、購入して間違いない作品です。
脚注
maharl.comでコルトレーンの演奏を曲毎に掲載している最中である。2019年1月からプレスティッジの演奏を掲載し始め、アトランティックからインパルス!編と進み、現在(2022年4月2日)は3レーベル以外の公式演奏を掲載しているところだ。
1965年7月26日フランスのアンティーブについては、このCD2枚組で公式発売されているのだから、maharl.comでその演奏を取り上げるべきだったかも知れない。しかし私の中ではブートレグなのだからとの理由で、掲載は後回しになっている。
掲載済みのインパルス!でのあの演奏はどういうことだ!
パブロはどうする気だ!
との思いもあるが、そこはこれから考えていく。(厳密に決めずに掲載を始めたから続いているのですよ)