ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
ジャケのルーニーは、まさしくマイルス。後ろ姿の写真では、まさに少し太らせたマイルスです。
ルーニーのマイルス傾倒ぶりは有名な話であり、またマイルスもそんなルーニーの存在を気にかけていたようで、1991年のモントゥルー・ジャズ祭で二人は共演したのでした。
本作はルーニーの12枚目のリーダー作品で、Steve Hall(ts,ss,bcl), Antonie Roney(ts,ss,bcl), Geri Allen(p,syn), Adam Holzman(p,syn), Bustrer Wlliams(b), Lenny White(d)との演奏です。
聴き始めは「あぁ、こんな感じね」とのもので、集中力が薄い中で聴き進めていきました。しかし気付くと、ルーニーのトランペットからのフレーズに心が動く瞬間が多くなり、この作品を気に入っていく自分に気づきました。
マイルスの影響云々は私は言及できる知識はありませんが、確かにそれはあるところ。しかし、ルーニーさんが見つめる水平線は、この作品にしっかりとあります。
曖昧な表現しかできませんが、2000年代のトランペッターのしっかりとした自己主張を聴ける作品です。