ウェスト・コーストで活躍した後に、ダイナ・ワシントンの伴奏者としてNYに進出したソニー・クラーク。その直後に初リーダー作品を吹き込む機会を得て、アート・ファーマー(tp),カーティス・フラー(tb),ハンク・モブレー(ts)という3管で吹き込んだのが、本作品であります。クール・ストラッティンには及びませんが、日本で未だに親しまれている作品です。
ファーマー,フラー,そしてモブレーの3管は、ありそうでないもの。ネットで調べたところ、このセッションだけのようです。リーダーとして、サイド・マンとして、黄金時代を売れっ子として過ごした3人だけに、このセッションは貴重なもの言えるでしょう。実際の演奏でも、3管からハード・バップの熱気が溢れております。そして主役のソニ・クラは、演奏のみならず、タイトル曲を含めて素敵な自作曲をここで披露しています。これからも聴き継がれる作品です。