ノーマの女性ヴォーカル連発シリーズからのもので、ジーン・ギィースという無名の方の作品です。ベースで参加しているジェラルド・キャノンがプロデュースしており、またジェラルドが自費出版していると思われます。全12曲収められてまして、そのうち5曲に、ジョン・ヒックスが参加しており、また1曲にはエリック・リードが参加しています。これは、ギィースの人脈からではなく、ジェラルドの地道な活動から得られた人脈によるものでしょう。
ギィースは、写真で見る限りは、ただただ歌が好きで20年ほど歌っているというような印象を得ました。
時折訪れる音域の壁を表現力でカバーしようとするが、無理を感じる。暖かい歌声だが、個性が感じられない。ホテルのラウンジで歌っている分には、仕事がそれなりに入る歌手と言えよう。自費出版ということを考えればこれで良いが、ノーマがわざわざ国内に紹介することは無いだろうと、思ってしまった作品。