2001年4月1日掲載
Lee Morgan             Voleme 3
Blue Note原盤      1957年3月録音

 この録音の4ヶ月前に弱冠18歳で初リーダー作をサボイに吹き込んだリー・モーガンの、ブルー・ノートへの3作目の吹込み作品です。彼の経歴の中で、NYにフィラデルフィアから出てきて、ガレスピーのバンドで演奏していたことが、その後の彼の演奏に大きな影響を与えているようですね。この作品に参加しているベニー・ゴルソン(ts)・ウィントン・ケリー(p)・チャーリー・パーシップ(d)もガレスピーのとこで共演していた方々ですので、その時の人脈が大きかったのでしょう。特にゴルソンから影響を受けたようで、このアルバム全5曲ともゴルソン作ですし、このレーベルの前2作でもゴルソンの曲を取り上げています。参加メンバーは前述の他に、ジジ・グライス(as)・ポール・チェンバース(b)となっております。

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 とにかく「クリフォードの想い出」での、モーガンの味わい深いペットのデキが圧巻であり、この1曲でこのアルバムの人気が高いモノになっています。でも、18歳というヤンチャ盛りの暴れんぶりが、さほど感じられないな。アレンジはゴルソンとグライスが担当し良いデキになってますが、これが逆にモーガンを抑えたのかな。「ドミンゴ」で聴けた熱烈さがもっと欲しかったですが、18歳ということがなくても、ジャズ史に残る素晴らしい作品であることは事実です。