2001年1月10日掲載
Dee Dee Bridgewarter     live at Yoshi’s
Verve原盤                         1998年4月録音

 ディー・ディー・ブリッジウォーターさんはですね、ジャズ・ヴォーカルのコーナーで作品をしばしば見かけていたんですが、どっちかと言えばR&B寄りではないかと思い、敬遠しておりました。まぁ、ジャケ買いする対象でも無いですからね。

 ジャロの新譜売残り安売りコーナーでゲットしたこの作品は、オークランドのクラブでのライブでして、白人のベースとピアノに、黒人のドラムというトリオがバックを努めています。で曲目はと言いますと、「love for sale」「cotton tail」などと結構趣味良いねと思ったら、ジェームス・ブラウンの「セックス・マシーン」が。

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 固い高音が彼女の持味なんだけれど、シャウトされると邪魔になってしまうな。それとライブ、特にクラブでのライブで客とのやり取りを収録している盤がよくありますが、これも客との絡みが結構多く収録されています。ただでさえ言葉が分からないのに音声だけだと、聞いている方は退屈してしまう。バラッドの「stairway to the stars」の出だしのしっとりしたピアノに客の笑い声がダブって、興醒めしたな。でも、その後のブリッジウォーターの、しっとりした奥行きのある歌声は最高でした。スローはこれ1曲なのが、残念ですな。「セックス・マシーン」は上手くジャズっぽく処理しており感心したのですが、14分にも渡る「love for sale」でのスキャットからヨガリ声に移っていく場面では再び興醒めして、聴き終えてしまた1枚です。

 バラッドを主としたスタジオ・レコーディングのヤツを、捜してみよう思った次第です。