パウエルのようでありピーターソンのようでもあるジュニア・マンスは、テクニックと豊かな楽想とブルース感覚溢れるピアニストです。昔から大好きな1枚、マンスの代表作です。2年振りかな、聞くのは。 "whisper not"がどのように演奏されているか、興味津々です。
ウィスパー・ノットではベニー・ゴルソンが作曲してタンダードになった哀愁味溢れるテーマが魅力的な曲なんですが、マンスは感情一杯の名演奏を最後まで繰り広げてます。アルバム全体を通して好調な演奏です。彼の代表作と言われるアルバムですが、まさにその通り。ブルース・フォー・ビヴァリーは彼のオリジナルとクレディットされてますが、聞いてみると即興で作ったようなスローブルースで、いかにこの日のセッションが充実していたかが現れてます。レイ・ブラウンのベースがこの曲を、そしてこのアルバムを締めてますね。