1998年12月25日掲載
Roland Kirk   the return of the 5000lb. man
Warner Bros.原盤  1976年録音

 盲目のマルチリード奏者です。テナーやマンゼラ(縦笛のでかいやつ?)などを3本位同時に吹くなどしているため、日本ではゲテモノ扱いされて来ました。1960年代からmercury,atlantic,warner bros.に何枚もの吹き込みを行ない、独特の泣き節でブルースをジャズを演奏する方です。ホテルカリフォルニアの泣き節が万人受けする日本ですから、もっと彼が受け入れられても良いのでは、と思ってます。このアルバムは彼の晩年'76年に吹き込まれたもので、この後2枚の吹き込みを残し 他界してしまいました。時々入る女性の朗読やコーラスが邪魔に思える時もあるのですが、円熟した彼の演奏が聞ける1枚です。

19981225

 ブルース好きにはたまらんよ。'76年というロック全盛という時代を反映した部分がアレンジに多少感じられるが、彼らしさは最後まで衰えず、そんな感じのする好盤です。