The Three Sounds
Here We Come

録音日 1960年12月13日(ジャケ記載データ)
Summertime が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 本国で人気を博したスリー・サウンズですが、1960年代の日本ジャズ界ではさほど話題にならず、1980年代に入ってようやく日本でも売れるようになってきました。

 そんな彼らのBN6枚目に「Summertime」が収められており、2005年11月15日に「今日の1枚」で取上げました。「どんな曲でも自分達のカラーに染めて、最高の演奏にしてやるとの強い自信が、当時の彼らにはあったことでしょう」とコメントし、「Summertime」へのコメントは致しませんでした。

 今日は「Summertime」を中心に聴いてみます。

pst15

つまみ食い後

 スリー・サウンズの強みは、何んといっても3人の息がピッタリとあっていること。これがあるからこそ、彼らの明るく楽しいジャズが、本国では高く支持されていた理由でしょう。このトリオとしての魅力がなければ、お調子者三人衆となっていたことでしょう。

 スリー・サウンズの作品自体を聴くのは11年振りでしたが、本盤を改めて聴いてみて、このトリオの魅力に聴き入り、大音量で繰り返し聴きました。明るく楽しいジャズの中で、グルーブ感たっぷりに奥深さを聴かせたのが「Summertime」でした。
 ピアノのジーン・ハリス,ベースのアンドリュー・シンプキンス,そしてドラムのウィリアム・ドゥディ、三位一体の演奏を堪能しました。

(掲示板掲載 2016年6月27日から3日間)